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早稲田大学在学中。自分の興味あることを発信していきます。

【感想】山口敬之著「総理」は政治に興味がない人こそ読んでほしい傑作

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ロシアのプーチン来日、トランプ大統領とのゴルフ会談。話題にこと欠かない日本政治ですよね。ただ、政治ってよくわからんし、政治家って堅苦しくて、自分たちとは違う人種だよなーって思っている人も多いはず。ぼくもそうでした。

ただ、これは面白いな、ニュースを見る目が少しかわるなっていう本を見つけたので紹介します。こういう記事書くと○○派か!とか言われそうですけど、そういうの関係なしで読んでほしいです。純粋に読み物として面白いです。ノンフィクションです。

「総理」(幻冬舎) 山口敬之著

 

そのとき安倍は、

麻生は、菅は−−−。

綿密な取材で生々しく再現されるそれぞれの決断。

迫真のリアリティで描く、政権中枢の人間ドラマ。引用:Amazon紹介文

ジャーナリストの山口敬之さんが安倍総理とその周辺を描きます。Amazonレビューも113件ついて★が4.5となかなかの好評っぷり。

Twitterでも多くの人がおすすめしていたので、読んでみました。 

著者の山口敬之さんって?

山口敬之 Yamaguchi Noriyuki
1966年東京生まれ。フリージャーナリスト・アメリカシンクタンク客員研究員。90年慶應義塾大学経済学部卒、TBS入社。以来25年間報道局に所属する。報道カメラマン、臨時プノンペン支局、ロンドン支局、社会部を経て2000年から政治部。13年からワシントン支局長を務める。16年5月TBSを退職。

元TBSの報道局員ですね。失礼ながら、この本で初めて知りました。TBS時代にはカンボジアやロンドンに駐在して活躍していたそう。政治家とそんなに信頼関係を作れるの?と何度も思うので、きっと人と信頼関係を作るのがうまい人なのでしょう。

どんな趣旨の本? 

第1次安倍内閣で安倍首相が辞職してから復活するまで、そして畏友の麻生、財務省とのやりあいなどを通じて首相とその周辺人物を描いています。

そしてまえがきでこの本の要旨が筆者によって語られています。

山口氏が至近距離で目撃してきた安倍晋三と安倍政権のキーマン達の発言と行動をつまびらかにし、読者に、「宰相とはどんな仕事か」「安倍晋三とはどんな人物か」「安倍政権はどのように運営されているのか」を広く知っていただくこと。それにより、「宰相にはどのような人物がふさわしいのか」「ポスト安倍に誰を選ぶべきか」を考える一助とすること。

簡単に言うと、安倍政権から、日本の理想の宰相像を読者に考えてみてほしいということです。

ボキャ貧ながらおすすめする3つ!!

描写の臨場感で一気に読める

ノンフィクションってあまり読んだことがなかったのですが、読みやすすぎて、ノンストップで読了してしまいました。語り口が丁寧でわかりやすい文体なのですが、中身はずっしりしているので、しょぼい文章だなとは思いません。

例えば冒頭のこのシーン。

「総理はこれから辞任する。用意してあるスーパー(速報字幕)を今すぐうってください」

「何だって?おい、大丈夫か。誤報だったら社長の首が飛ぶぞ?裏はとれているのか?」

「つべこべ言わずにすぐ打てよ」 引用:総理

報道記者の仕事の臨場感が伝わります。山口氏と政治家が「異常に近い距離」で仕事や相談をしていることで他に類をみない緊張感を味わうことができます。 

政治家の決断や苦悩、信念に痺れる

印象に残ったシーンを一つ。安倍首相と麻生副総理兼財務大臣が消費増税の延期を巡る政策で激突します。彼らはお互いに、総理大臣を一度経験して、退いた身。詳しくは読んでほしいのですが、山口氏は両者の意見を仲介人として伝え、首相と副総理の決断や信頼関係を目の当たりにします。そして彼らの関係をこう描写しています。

その関係は「お友達」でも不協和音でもない、永田町の陳腐な形容詞が全く当てはまらないものだった。そして二人の政治家が意見の相違を乗り越えていく際に不可欠なのが、「国家観」であることを痛感した。

引用:総理

国家観という信念を持つ人間が政治を動かしているのだと改めて感じました。これが秀で、人当たりがよくても、「中身」がない政治家に惹かれない理由です。

普段のニュースにより興味を持てるようになる

新聞とかニュースを見る目が変わりますね。あ、この政治家同士が派閥で、ここが敵対しているんだとか。その意味でもいろんな角度からこういった本を読むのはおもしろいな〜と思います。紹介した以外にも、オバマ大統領への強気な姿勢や、東日本大震災のときの話など興味深いシーンがたくさんあります。

まとめ

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まだ、興味をもったばかりですが、ノンフィクションや政治の本を読んでみるのも面白いですね。とにかくおすすめできる一冊です!kindle版はだいぶ安いのでチェックしてみてください! 

山口さんの最新作。こちらも売れてますね。さっそく読み始めます。